研究分野の特徴:システム解析・システム設計論的手法による生物機能の高度化
ゲノム全塩基配列解読プロジェクトの進展により、ポストゲノム科学として種々のOMICS* 研究が始動し、生物学が新しい局面を迎えている。生物機能を高度に利用するためには、遺伝子・タンパク質・代謝産物の網羅的同定とともに、これらが構成する機能ネットワーク構造をシステムとして理解することの重要性が指摘され、欧米諸国では既に様々な研究プロジェクが進行中である。このような動向に対応し,農学分野でも生命の青写真は遺伝子のみから構成されるのではなく,遺伝子・タンパク質・代謝産物を統合する機能ネットワーク構造であるとの認識が深まってきている。この新しいシステム論的概念を実用生物に適用する世界初の研究組織を構築することで、ポストゲノム農学における国際的イニシアチブを確立することが本センターの到達目標である。本研究センターでは、これまで農学研究院を中心に行ってきた生物機能に関する研究をさらにシステム解析・システム設計論的に発展させるという形態の新しい方法論(Metabolic Architectu
re Design System等)に基づき、生物生産・物質変換の効率化と生体機能の改善向上を目指している。 *OMICS: Transcript
omics, Proteomics , Metabolomi csなど、各層における網羅的解析の総称
研究組織の特徴:点と点から面と面へ(産官学連携研究プラットフォーム)
バイオアーキテクチャーセンターでは、生物生産効率の飛躍的な向上を主眼とする生物機能システム設計学(Bio-Archit
ecture Design System)に関する先端研究を推進し、産官学連携プラットフォームを構築する。研究出口を明確にした、基礎研究(第一種基礎研究)と連携研究(第二種基礎研究)を行う。特に、基礎研究(未来の価値)と実用化研究(現在の価値)の橋渡しをする第二種基礎研究を推進する場として、連携研究プラットフォームを発展させ、これをアグリバイオプロセスの開発による新規産業の創成に結びつける学際的研究組織として機能させることにより、現行の発酵産業・食品産業・農林水産業の活性化に貢献する。新技術の開発へ向け、世界有数の質量分析装置メーカーである(株)島津製作所より専任教授が着任しており、このことも本センターの大きな特徴である。